開業資金の融資を受けるベストなタイミングは?

日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたい場合に、いつ融資を申込むのがベストなのでしょうか。創業時の融資を受けるタイミングについては注意すべき点があります。

今回は、開業資金の融資申込時期について解説します。

開業前か開業直後に融資を受けられるように申込む

開業前や開業直後に融資を受ける場合、日本政策金融公庫は「自己資金」「事業の経験」「信用情報」を重視して審査します。

自己資金の準備状況を通して創業の計画性を審査されます。また、創業する事業の経験も審査では非常に大きなウエイトを占めます。「信用情報」というのは、住宅ローンや車のローンなどの借入がある場合に返済は滞っていないか、公共料金などは滞りなく支払っているかなど、普段の支払状況を審査されます。

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また、まだ実績がない(少ない)分、しっかりとした「創業計画書」で売上の根拠を示すことができなければ融資を受けることはできません。

通常であれば、決算書などの「定量面」と事業の将来性や社長の人柄などの「定性面」が融資審査の判断材料になります。しかし、創業期の事業には「定量面」の判断材料になる決算書がありませんので「定性面」を重視せざるを得ません。そのため、創業計画書で売上の根拠をしっかり示す必要があります。

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開業資金の融資は、開業前か開業直後に融資を受けられるように申込むのがベストです。なぜなら、開業後、ある程度の期間が経過すると実績(定量面)を求められるからです。

開業後の融資には必要書類が増える?

開業後3カ月を超えると、開業前は審査の対象ではなかった(審査できなかった)「実績」まで含めて融資の可否を判断されます。

開業前の融資審査なら必要がなかった開業後の実績が分かる資料の提出が必要になり、この時に実績を出せていない場合には希望する融資金額の借入が難しくなる可能性が高くなります。

☛☛☛「融資の必要書類」について詳しくはこちら

開業前後は予想以上に忙しい

開業前、開業直後は事前に自分が予想していたよりも何かと忙しいものです。今は企業にお勤めでこれから開業をお考えの方であれば、使える時間はなおさら限られてきます。

開業資金の融資を検討する場合は、開業を予定している時期から逆算して余裕をもったスケジュールで臨みたいですね。

まとめ

☛ 開業前か開業後3カ月以内の借入がベスト

☛ 3カ月を超えると実績も審査される

☛ スケジュールには余裕を持って

開業資金の融資は早めに受けておくべき理由をご理解いただけたのではないでしょうか。

自己資金が十分で融資を受ける必要はないと感じている方にも、ぜひ知っておいて欲しいと思います。開業後、6ヵ月程度は想定していた売上が立たないことはよくあることです。開業後数ヵ月経って資金繰りが厳しくなってからでは、思うように融資を受けることが難しくなる可能性が高くなりますので、創業融資はできるだけ早めに受けておくと良いでしょう。

行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。