日本政策金融公庫で融資を受けるまでの流れ

日本政策金融公庫からはじめて融資を受ける場合、申込から入金までにかかる期間は申込の時期にもよりますが、1ヵ月から1ヵ月半程度かかります。

今回は、日本政策金融公庫に開業資金の融資を申込んでから入金までの一般的な流れについて解説していきます。

① 融資申込・創業計画書の提出

日本政策金融公庫に融資の申込みをします。

最寄りの支店窓口に直接訪問するか、インターネットでも申込みができます。

☛☛☛「どの支店に申込めば良いか」について詳しくはこちら

インターネットで融資の申込みをする場合(日本政策金融公庫HP)には、「お申込みフォーム」に必要事項を入力して送信後、おおむね3営業日以内に連絡が来ます。平日の日中に連絡が取れる電話番号を記入しておきましょう。

借入申込書と創業計画書を最寄りの支店の「融資相談係」宛てに郵送するか、窓口で提出するように指示を受けます。 ここでも、平日の日中に連絡が取れる電話番号を記入しておきます。

借入申込書と創業計画書は日本政策金融公庫の支店窓口等で入手できます。また、インターネットでもダウンロードすることができます(日本政策金融公庫HP)が、借入申込書には裏面もありますので両面印刷するか裏面も忘れずに印刷して提出してください。

② 日本政策金融公庫の担当者と面談

借入申込書と創業計画書を日本政策金融公庫に提出すると、融資の担当者から面談の日程について連絡が来ます。面談は日本政策金融公庫の営業時間(平日9:00〜17:00)内に行われますので、現在お勤めの方はご注意ください。

☛☛☛「面談の注意点」について詳しくはこちら

面談は30分から長くても1時間30分程度です。第一印象はとても大事です。面談にはスーツで行くことをおすすめします。また、面談時には様々な資料の提出が必要です。

☛☛☛「融資の必要書類」について詳しくはこちら

③ 担当者による現地調査

創業を予定している場所に店舗や物件が本当に存在しているかどうか、担当者が確認します。

④ 日本政策金融公庫から融資可否の連絡

面談の担当者から電話で連絡が来る場合、または封書による通知が来る場合があります。

⑤ 金銭消費貸借契約を締結

必要書類が日本政策金融公庫から郵送されます。

金銭消費貸借契約書に必要事項を記入して実印を押印します。

契約書には印紙を貼ります。借入金の額によって印紙の額も違いますので注意してください。

【融資を受ける金額が100万1円から500万円までの場合】

 2,000円の収入印紙を貼り割印を押す

【融資を受ける金額が500万1円から1,000万円までの場合】

10,000円の収入印紙を貼り割印を押す

国税庁HP「印紙税額の一覧表」

個人事業の場合は個人の印鑑証明書(市区町村で取得)を、法人の場合は代表者印(法務局に届出の実印)の印鑑証明書を添付して返送します。

また、借入金を返済する預金口座を指定する必要があります。平日の日中に、口座振替を指定する金融機関で手続きが必要です。

なお、借入金返済の預金口座をゆうちょ銀行に指定する場合はこの手続きは不要です。(2019年5月27日現在)

⑥ 指定した預金口座に入金

必要書類がすべて日本政策金融公庫に到着すると、3営業日後に⑤の書類に記入した預金口座に入金されます。

なお、ネット銀行には入金してもらえませんので注意してください。(2019年5月27日現在)

まとめ

☛ 融資申込から入金まで1ヵ月から1ヵ月半かかる

☛ 融資申込前に創業計画書を準備しておく

融資の申込みから入金までに1ヵ月から1ヵ月半程度かかることを考えると、自分が融資を受けたい時期から逆算して準備を進めていく必要があります。創業計画書や融資審査で必要になる資料は前もって準備していきましょう。

☛☛☛「創業計画書」について詳しくはこちら

☛☛☛「融資で必要になる資料」について詳しくはこちら

☛☛☛「融資を受けるタイミング」について詳しくはこちら

行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。