創業融資で自己資金が重視される理由とは?

日本政策金融公庫をはじめとする金融機関から開業資金の融資を受ける時の審査では、自己資金の有無について重視されています。なぜ自己資金がそこまで重視されているのでしょうか。

今回は、創業融資の自己資金の重要性について解説します。

自己資金はなぜ重要?

創業融資で自己資金が重要視されている理由には、大きく分けて2つあります。

1つは創業の計画性、もう1つは事業の継続性です。金融機関は、自己資金の準備状況からこの2つを審査しています。1つずつ見ていきましょう。

創業の計画性

金融機関は通常、決算書などの実績をもとに融資の可否を判断します。しかし、開業資金の借入では、ほとんどの場合は実績がない(少ない)状況です。そのため金融機関は、創業者の計画性を融資可否の判断材料の1つにします。

その計画性を見る指標の1つが自己資金です。これから新しく事業を始めるという時に自己資金を準備していないと、計画性が不十分であると判断されてしまいます。

事業の継続性

金融機関は、創業する事業が必ずしも計画通りに上手くいくとは考えていません。事業が軌道に乗るまでにはある程度の期間が必要であることは織り込み済みです。

自己資金が無く(少なく)、開業資金のすべて(ほとんど)を融資に依存した状況下では、事業が軌道に乗るまでに資金が足りなくなる可能性が高いと判断されてしまいます。

まとめ

☛ 自己資金から「計画性」と「継続性」を審査される

☛ 開業資金のすべてを融資に依存するのは危険

これから事業を始める場合に、自己資金は多ければ多いほど有利です。金融機関から開業資金の融資を受けるためだけではなく、安定した創業や成功率の高い起業をするためには、自己資金はある程度必要です。

融資を受けられるか・受けられないかも重要ですが、創業後のことも考えて自己資金を含めた綿密な計画を立てていきたいですね。

行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。