株式会社 vs 合同会社 つくるならどっち?

これから開業する方や個人事業を法人化する方が会社を設立する場合には「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」の4つから選ぶことになります。

この記事では、特に関心が高い「株式会社」と「合同会社」のどちらを選べば良いのか、徹底比較しました。

ROUND❶ 設立費用を比較

合同会社のほうが14万円以上安い!

株式会社と合同会社の設立にかかる法定費用を比較すると、14万円以上の差があります。

このほかにも、会社の印鑑を作成する費用や、専門家(司法書士や行政書士など)に会社設立を依頼する場合には別途費用がかかります。

ROUND 運営の手間を比較

合同会社は決算公告と役員改選がいらない!

株式会社は、定款の定めに従い官報・日刊新聞紙・電子公告のいずれかにより毎年決算公告をしなくてはいけません。

それに対して合同会社には決算公告の義務はありません。

また、株式会社の役員には任期があり、原則2年、定款で定めた場合でも最長で10年です。最低でも10年に1回は役員改選の手続きが必要になります。

合同会社の場合は役員改選の手続きは不要で、役員の変更がない限り費用も掛かりません。

ROUND➌ イメージを比較

株式会社のほうが社会的認知度は高い!

これまで合同会社の社会的認知度は株式会社に比べて低いといわれてきました。

しかし、合同会社の設立件数は毎年増加しており、新設法人全体に占める割合も、2017年の新設法人131,981社のうち株式会社は91,694社、合同会社は27,039社と20%を超えてきています。

ROUND❹ 経営の自由度を比較

合同会社は出資額に関係なく議決権行使が可能!

合同会社は出資の割合と異なる損益配分も可能!

株式会社の場合は、出資額に応じて議決権や損益の配分割合が決まりますが

合同会社の場合は、出資額に関係なく1人1議決権が原則であり損益の配分割合を自由に設定することも可能です。

合同会社は、出資者みずからが業務を執行するため柔軟で素早い意思決定が可能です。

ROUND❺ 中長期的な視点で比較

合同会社はスモールビジネス向き!

合同会社は上場できない!

株式会社と違い、合同会社にはそもそも「株式」という概念がありませんので、そのままでは上場することはできません。

合同会社でスタートして株式会社に組織変更することもできますが、将来的に会社の規模を大きくしていきたいのであれば、株式会社でスタートしたほうが良いでしょう。

まとめ

☛ スモールビジネスなら合同会社

☛ 会社の規模を大きくしていきたいなら株式会社

いかがだったでしょうか。株式会社と合同会社にはそれぞれの長所があります。どちらでスタートするのが良いのか、様々な判断材料を比較して自社に合う会社形態を選ぶことが重要です。

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