日本政策金融公庫の融資成功の可能性は?
日本政策金融公庫から開業資金の融資を受ける場合に、融資成功の確率はどのくらいなのでしょうか。また、融資の可否はどこで判断されるのでしょうか。
今回は、融資の成功確率とその可能性を上げる方法について解説します。
開業資金融資の成功確率は?
日本政策金融公庫に開業資金の融資を申込んだ場合の成功確率については、残念ながら分かりません。
ネットでは「成功確率は50%」とか「自分で申込むと20%以下」などの情報が出回っているようですが、私は半分正解で半分不正解だと感じています。
創業融資の成功確率は、開業される方の状況と事業計画の内容次第だからです。状況によっては努力でカバーできる場合もあります。
参考までに、2018年度(2018年4月〜2019年3月)の日本政策金融公庫の創業融資実績を紹介します。
2018年度
日本政策金融公庫 創業融資実績
・融資金額 1,857億円
・融資先 27,979先
日本政策金融公庫HP
「日本政策金融公庫の平成31年3月期決算について」
創業者1社あたりの平均融資額は663万円です。
では、融資を成功させる可能性を上げるにはどのような方法があるのでしょうか。
融資成功の可能性を上げる方法
融資を成功させる可能性は、融資の審査で特に重要な「自己資金」「事業の経験」「信用情報など」について準備しておくことで確実に上がります。
① 自己資金を貯める
開業資金の融資で成功されている方は自己資金の用意をされています。融資を希望される金額にもよりますが、自己資金をどのくらい用意しているかによって計画性がある創業かどうか審査されます。
② 事業の経験を積む
過去に経験のある事業で開業する場合は、融資を受けられる可能性が上がります。この「経験」は、必ずしも創業する事業とまったく同じ業種での経験だけに限りません。特に経験が少ない事業で創業する場合は、事業の経験を創業計画書でアピールしていく必要があります。
③ 信用情報・支払状況をキレイにする
□ 税金の未納、滞納がない
□ 消費者金融やカードローンの借入がない
□ 公共料金の未払い、支払遅延がない
□ クレジットの事故歴がない
上記に該当すれば、 融資を受けられる可能性が上がります。
プロに相談するという方法も
今の自分の状況で融資を受けられるのか不安な場合や、 自己資金・事業の経験・信用情報などはクリアしているが、自分だけで融資に挑むのは不安な場合には、創業融資のプロに相談してみるのも方法の1つです。
まとめ
☛ 自己資金を貯める
☛ 経験がある業種で創業する・経験を積む
☛ 信用情報などをキレイにしてから申込む
上記の内容をすべてクリアすることができれば、融資を受けられる可能性は格段に上がります。
すべてクリアすることができなくても、創業融資のプロに相談することで解消できるケースもあります。当サイトの管理者も脱サラして異業種で創業しましたが融資を受けた経験があります。
行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。