日本政策金融公庫から追加融資を受けるには?
開業資金の借入に成功して事業を開始した後、事業が軌道に乗ってくると追加で資金が必要になる場合があります。新しく設備を購入したい、2店舗目を出店したい、もっと従業員を採用したいなど、理由は様々だと思います。
今回は、日本政策金融公庫から追加融資を受ける場合について解説します。
借入後すぐに追加融資は受けられない
日本政策金融公庫から融資を受けて、すぐに追加融資を受けることは非常に難しいです。
特に、開業資金の融資を受けた後すぐに資金繰りが悪くなり追加で融資を受けたいというケースでは、まず借りることはできません。業績が非常に良い場合は例外的に追加で融資を受けられる可能性もありますが、基本的には開業後の返済実績が少ない状態で追加融資を受けるのは難しいです。
追加融資を受けやすいのはいつ?
日本政策金融公庫から追加融資を受けやすくなるのは、借入金の3割程度の返済が終了したタイミングからです。最初の借入金に対する返済実績がある程度できた状態で、追加融資を申込むのが効果的です。
また、追加融資を受ける場合には決算終了後すぐのタイミングがベストです。なぜなら、追加融資の申込には決算書の提出が必要になりますが、年度の途中だと数字が確定的ではなく日本政策金融公庫としては判断がつきにくいためです。次の決算を迎えてから改めて決算書を提出、融資を申込むよう促される場合もあります。
追加融資の注意点
返済実績が無いと追加融資は難しいのですが、もう1つ注意したいのが借入金を完済した後の期間です。
日本政策金融公庫では、借入金の完済後3年間経過したデータは破棄しています。そのため完済してから4年目には、はじめて開業資金を借りたときと同じ手間がかかってしまいます。必要のないお金をわざわざ借りることはおすすめしませんが、今後も継続して融資を受ける予定がある場合には、完済後3年が経過するとリセットされて、はじめての融資申込と同じになることはぜひ覚えておいていただきたいと思います。
まとめ
☛ 追加融資は3割程度返済してから
☛ 決算終了後すぐに追加融資を受ける
☛ 借入金の完済後3年を経過すると、また1から審査
借入金の3割程度返済が終わると、日本政策金融公庫のほうから追加融資を案内してくれることもあります。日本政策金融公庫を含めた金融機関との継続的な取引は、事業を拡大する時だけでなく万が一の時のリスクヘッジになります。
行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。