【創業融資の成功事例】コインランドリー開業資金

今回は、コインランドリーの開業資金として、日本政策金融公庫から800万円の融資を受けることに成功したMさんの事例をご紹介します。

Mさんは、以前から副業でコインランドリーを経営したいと考えていましたが、「自己資金が貯まった、良い物件の空きが出たため、開業資金の融資を受けたい」ということでご相談にいらっしゃいました。

Mさんが自己資金としてこれまでに準備してきたお金は400万円で、借入れを希望する金額に対して十分な金額でしたが、未経験の分野で、副業で起業したいという点は気になりました。

通常、創業融資では、これまでの事業の経験がとても重視されますが、コインランドリーはMさんにとって、まったく未経験の事業です。

では、なぜMさんは希望通りの融資を受けることができたのでしょうか。

自己資金を準備していた

通常、創業融資で借入れができる金額は、自己資金の2倍から多くても5倍程度が一般的です。

Mさんはコインランドリーの開業に向けて、融資希望額の800万円に対して、400万円の自己資金を3年以上も前からコツコツと貯めてきました。

日本政策金融公庫から開業資金の融資を受ける際には、「自己資金の準備経過が確認できる資料」として、預金通帳、生命保険や定期預金などの解約計算書、有価証券の明細など、自己資金を証明する資料が必要です。

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Mさんの預金通帳を拝見したところ、残高が徐々に増えていく経過が確認できました。

売上の根拠を示すことができた

Mさんは、自己資金を貯めてきただけではありませんでした。

導入する洗濯機や乾燥機などの設備に関する知識が驚くほど豊富で、誰が聞いても相当勉強されてきたことが分かる内容でした。

それだけではなく、コインランドリーを出店する予定の地域で以前から営業している競合店の調査と、その地域の人口・年齢・属性など、周囲の環境・近隣の商業施設の利用者数などを徹底的に調べ上げていました。

そこで私は、創業計画書の作成をお手伝いする際に、Mさんこれまでにコツコツ蓄積してきたデータをもとに、売上の根拠を十分にアピールできるようにしました。

結果的に、Mさんは無事、希望額満額の融資を受けることができました。

まとめ

☛ 未経験・副業でも融資が受けられる場合がある

☛ 未経験の場合、特に自己資金と売上の見込みが重要

Mさんのケースは、未経験の事業や副業で開業する場合でも日本政策金融公庫から融資が受けられた典型的な事例です。

「何となく儲かりそう」「とりあえずやってみたい」という安易な計画だと、融資を受けることは難しいでしょう。

もし、未経験の分野で開業するのであれば、経験が豊富な場合よりも自己資金は特に重要になります。また、未経験の分野で開業する場合でも、売上の根拠を示すことができれば融資を受けられる場合があります。

行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。