大阪信用保証協会 2019年度「創業」保証件数ランキング
創業資金の融資に積極的なのは日本政策金融公庫ですが、民間の金融機関から開業資金の融資を受ける際には、お金を貸す側である金融機関にとって創業資金をプロパーで融資することはリスクが高いため、大抵の場合は信用保証協会の保証を受ける必要があります。
創業保証とは、信用保証協会の保証制度の1つで「創業関連保証」と「創業等関連保証」があります。民間の金融機関から開業資金の融資を受ける場合には、この保証制度を利用することが基本になります。
2019年度(2019年4月〜2020年3月)の創業者向けの保証制度である「創業関連保証」と「創業等関連保証」は、全国の信用保証協会を合計すると以下の実績でした。
2019年度 保証実績(全国)
創業関連保証・創業等関連保証の合計
27,176件 1,406億9,300万円
今回は、全国に51ヵ所ある信用保証協会のうち、2019年度(2019年4月〜2020年3月)の大阪信用保証協会の「創業関連保証」と「創業等関連保証」の金融機関別実績をランキング化しました。
大阪信用保証協会の2019年度の「創業」保証の件数・金額は以下のとおりでした。
2019年度 大阪信用保証協会
創業関連保証・創業等関連保証の合計
1,060件 79億7,500万円
※2018年度 1,504件 123億3,200万円
大阪府で起業される方で民間の金融機関から借入を検討されている場合は、お近くの金融機関の実績をチェックしておくと良いでしょう。
※このランキングは、あくまでも「創業」に関する保証実績の件数を表示したものであり、特定の金融機関を推奨するものではありません。
金融機関名の横にある矢印(→↑↓)は、2018年度(2018年4月〜2019年3月)の「創業」保証実績と比較した場合の順位の変動を表しています。
→ 前年度(2018年4月〜2019年3月)と比較して順位に変動なし
↑ 前年度(2018年4月〜2019年3月)と比較して順位が上昇
↓ 前年度(2018年4月〜2019年3月)と比較して順位が下降
※()内は前年度(2018年4月〜2019年3月)の順位
☛☛☛全国の2019年度の信用保証協会別「創業」保証件数はこちら
目次
1位:池田泉州銀行 →(1位)
389件(30億2,600万円)
1件当たり平均777万円
※2019年度上半期:229件(18億1,700万円)
2018年度:755件(64億8,600万円)
池田泉州銀行 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:142 ↑(141)
・預金:4兆9,904億円 ↑(4兆9,539億円)
・貸出金:3兆9,263億円 ↑(3兆9,080億円)
・預貸率:78.67% ↓(78.88%)
※データは2019年3月末時点
()内は2018年3月末時点
→↑↓は2018年3月末時点との比較
2位:大阪シティ信用金庫 →(2位)
240件(17億6,000万円)
1件当たり平均733万円
※2019年度上半期:113件(8億3,600万円)
2018年度:250件(17億8,300万円)
大阪シティ信用金庫 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:88 ↓(90)
・預金:2兆4,912億円 ↑(2兆4,798億円)
・貸出金:1兆2,980億円 ↓(1兆3,185億円)
・預貸率:52.10% ↓(53.16%)
※データは2019年3月末時点
()内は2018年3月末時点
→↑↓は2018年3月末時点との比較
3位:関西みらい銀行 ※
114件(8億9,300万円)
1件当たり平均783万円
※2019年4月1日に関西アーバン銀行と近畿大阪銀行が合併
※2019年度上半期:58件(4億9,400万円)
2018年度:関西アーバン銀行 10件(6,600万円)
近畿大阪銀行 115件(10億3,300万円)
4位:大阪信用金庫 →(4位)
69件(4億8,000万円)
1件当たり平均695万円
※2019年度上半期:49件(3億4,100万円)
2018年度:88件(6億4,800万円)
大阪信用金庫 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:74 →(74)
・預金:2兆8,249億円 ↑(2兆7,261億円)
・貸出金:1兆4,277億円 ↑(1兆3,930億円)
・預貸率:50.53% ↓(51.09%)
※データは2019年3月末時点
()内は2018年3月末時点
→↑↓は2018年3月末時点との比較
5位:尼崎信用金庫 ↑(6位)
59件(2億8,000万円)
1件当たり平均474万円
※2019年度上半期:33件(1億4,700万円)
2018年度:69件(4億4,500万円)
尼崎信用金庫 基本データ
・本店所在地:尼崎市
・店舗数:93 →(93)
・預金:2兆5,694億円 ↑(2兆5,346億円)
・貸出金:1兆2,823億円 ↑(1兆2,632億円)
・預貸率:49.90% ↑(49.83%)
※データは2019年3月末時点
()内は2018年3月末時点
→↑↓は2018年3月末時点との比較
6位:りそな銀行 ↓(5位)
50件(6億2,500万円)
1件当たり平均1,250万円
※2019年度上半期:26件(2億9,300万円)
2018年度:81件(10億3,600万円)
7位:永和信用金庫(27件)、8位:北おおさか信用金庫(24件)、9位:牧方信用金庫(16件)、10位:紀陽銀行(15件)、11位:京都銀行(13件)、12位:近畿産業信用組合(5件)、13位:大阪商工信用金庫・みずほ銀行・成協信用組合(4件)、16位:京都中央信用金庫・商工組合中央金庫・京都信用金庫・きのくに信用金庫(3件)、20位:のぞみ信用組合(2件)、21位: 第三銀行・徳島大正銀行・南都銀行・大阪厚生信用金庫・香川銀行・みなと銀行(1件)
・中小企業庁HP「保証実績の公表」
・金融庁HP「都道府県別の中小・地域金融機関情報一覧」
※金融機関の情報は、2019年3月末時点のデータになります。
ランキングから見えてくるものとは?
このランキング見ると、創業者向けの融資に対する積極性は、必ずしも金融機関の規模に比例している訳ではないことが分かります。
もちろん規模が大きい金融機関は創業者向けの融資取扱実績が多くなるという傾向はありますが、規模が小さい地域密着型の金融機関の中には、積極的に創業者の支援に取り組んでいる銀行、信用金庫、信用組合もあります。
開業資金の融資を検討した時に日本政策金融公庫以外の民間金融機関を選ぶ際には、創業者向けの融資に積極的かどうかデータを確認しておくと良いと思います。
☛☛☛全国の2019年度の信用保証協会別「創業」保証件数はこちら
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