企業のライフサイクルとは?

「ライフサイクル」という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。生まれて、成長して、成熟して、衰退していく。このようなライフサイクルは、企業にも当てはまります。

今回は、企業のライフサイクルについて解説します。

企業のライフサイクル

企業のライフサイクルには大きく分けて以下の4つがあります。

創業期:創業したばかりで商品・サービスの認知度が低い

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成長期:認知度が高まり、新規事業の展開や事業の拡大

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成熟期:事業の成長が一段落、または下降を始める

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衰退期:事業による収益が低下、事業撤退か改革か選択

※「創業期」は、幼年期や開始期という呼び方をする場合もあります。

各段階の特徴について詳しく見ていきましょう。

創業期

まず1つ目は、起業したばかりの「創業期」です。

創業したばかりで企業自体の認知度が低く、商品・サービスも世間に知られていないため、十分な売上を確保できていない場合も多いです。

創業期の企業は「ヒト・モノ・カネ」のいずれも十分ではなく、一人で複数の役割を果たしたり、資金が少ないため行える施策の選択肢が限定されている場合があります。

成長期

2つ目は、新規事業の展開や事業の拡大を検討する「成長期」です。

創業期の施策により、企業や商品・サービスの認知度が高まり売上が拡大していく時期で、人材を確保しながら新規事業や販路の拡大をしていく時期でもあります。

次の成熟期に向けて競合との競争が過熱してきます。この「成長期」にどのような戦略を取るのかは非常に重要です。

成熟期

3つ目は、事業の成長が一段落、または下降を始める「成熟期」です。

成熟期には、事業のさらなる成長が難しいため、企業がこれまで抱えていた課題に向き合う必要があります。この時期に必要なのは業務改善と生産性の向上です。

また、早くから次の衰退期の対策に取り組む場合は、新規事業やM&Aによって次の一手を打つ時期でもあります。

衰退期

4つ目は、事業による収益が低下して、事業撤退か改革か選択を迫られる「衰退期」です。

成熟期には成長が一段落または下降を始めて、衰退期になると成長はマイナス、利益も低下します。残っている利益の中から、新規事業やM&Aによって次の成長への戦略を模索する時期です。

まとめ

☛ 同じ商品・サービスが永遠に売れ続けることはない

☛ ライフサイクル毎に注力すべき施策が異なる

以上のように、企業のライフサイクルについて説明してきました。

企業はどのライフサイクルにおいても、様々な課題と向き合いながら事業を継続しています。販路開拓や人材確保の課題をはじめ、特に創業期・成長期には資金調達の課題を抱えている企業が少なくありません。

適時、適切に資金調達をおこなうためには、普段から金融機関との良好な関係を構築しておくことがとても重要です。