大阪信用保証協会 2018年度上半期「創業」保証件数ランキング
民間の金融機関から開業資金の融資を受ける際には、ほとんどの場合、信用保証協会の保証を受ける必要があります。
創業保証とは、信用保証協会の保証制度の1つで「創業関連保証」と「創業等関連保証」があります。民間の金融機関から開業資金の融資を受ける場合には、この保証制度を利用することが基本になります。
2018年度上半期(2018年4月〜9月)の創業保証の件数は全国で13,288件、金額は695億円で1件当たりの平均額は523万円でした。
今回は、全国に51ヵ所ある信用保証協会のうち、大阪信用保証協会の「創業関連保証」と「創業等関連保証」の金融機関別実績をランキング化しました。
大阪府で起業される方で民間の金融機関から借入を検討されている場合は、お近くの金融機関の実績をチェックしておくと良いでしょう。
※このランキングは、あくまでも「創業」に関する保証実績の件数を表示したものであり、特定の金融機関を推奨するものではありません。
1位:池田泉州銀行
479件(42億700万円)
1件当たり平均878万円
池田泉州銀行 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:141
・預金:4兆9,539億円
・貸出金:3兆9,080億円
・預貸率:78.88%
2位:大阪シティ信用金庫
135件(10億3,100万円)
1件当たり平均763万円
大阪シティ信用金庫 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:90
・預金:2兆4,798億円
・貸出金:1兆3,185億円
・預貸率:53.16%
3位:近畿大阪銀行
60件(5億2,800万円)
1件当たり平均880万円
近畿大阪銀行 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:118
・預金:3兆2,500億円
・貸出金:2兆4,151億円
・預貸率:74.31%
4位:大阪信用金庫
46件(3億2,200万円)
1件当たり平均700万円
大阪信用金庫 基本データ
・本店所在地:大阪市
・店舗数:74
・預金:2兆7,261億円
・貸出金:1兆3,930億円
・預貸率:51.09%
5位:りそな銀行
43件(5億6,100万円)
1件当たり平均1,304万円
6位:尼崎信用金庫
33件(2億2,300万円)
1件当たり平均675万円
尼崎信用金庫 基本データ
・本店所在地:尼崎市
・店舗数:93
・預金:2兆5,346億円
・貸出金:1兆2,632億円
・預貸率:49.83%
7位:北おおさか信用金庫(16件)、8位:紀陽銀行(11件)、9位:永和信用金庫(10件)、10位:牧方信用金庫(7件)、11位:関西アーバン銀行(5件)、12位:南都銀行(4件)、13位:ミレ信用組合・のぞみ信用組合(3件)、15件:大阪商工信用金庫・みずほ銀行・大阪厚生信用金庫・京都銀行・きのくに信用金庫(2件)、20位:三井住友銀行・みなと銀行・近畿産業信用組合・第三銀行・成協信用組合(1件)
・中小企業庁HP「保証実績の公表」
・金融庁HP「都道府県別の中小・地域金融機関情報一覧」
※金融機関の情報は、2018年3月末時点のデータになります。
ランキングから見えてくるものとは?
このランキング見ると、創業者向けの融資に対する積極性は、必ずしも金融機関の規模に比例している訳ではないことが分かります。
もちろん規模が大きい金融機関は創業者向けの融資取扱実績が多くなるという傾向はありますが、規模が小さい地域密着型の金融機関の中には、積極的に創業者の支援に取り組んでいる銀行、信用金庫、信用組合もあります。
開業資金の融資を検討した時に日本政策金融公庫以外の民間金融機関を選ぶ際には、創業者向けの融資に積極的かどうかデータを確認しておくと良いと思います。