信用情報機関の「CIC」とは?

日本政策金融公庫から融資を受けたいと考えた際に、ネット検索などで情報収集していると「CIC」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は、信用情報機関のCICについて解説します。

CICとは?

CICは、Credit Information Centorの略称で、昭和59年(1984年)にクレジット会社の共同出資で設立された株式会社です。

CIC「割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関」

CICの基本情報

社名:株式会社シー・アイ・シー

本社:東京都新宿区西新宿一丁目23-7

割賦販売法に基づく指定信用情報機関(経済産業大臣指定)

貸金業法に基づく指定信用情報機関(内閣総理大臣指定)

CICは、私たちのクレジットやローンに関する信用情報を、加盟会員であるクレジット会社などから収集して、クレジット会社からの照会に応じて情報提供します。

信用情報とは、個人の属性・契約内容・支払状況・残債額などのことです。

CICに加盟している会員

信販会社・百貨店・専門店会・流通系クレジット会社・銀行系クレジット会社・家電メーカー系クレジット会社・自動車メーカー系クレジット会社・リース会社・保険会社・保証会社・銀行・消費者金融会社・携帯電話会社など

例えば、クレジットカードを申込む時やスマホなどを分割で購入する時には、申込みや契約の時の「個人信用情報機関の利用および登録」という内容の規約に同意のサインやチェックをしています。同意した覚えが無いという方は、契約書や申込書の内容を一度確認してみましょう。

日本政策金融公庫もCICに加盟しています。融資を受ける際に信用情報をチェックされるのはそのためです。同じく加盟している会員からの借入情報や割賦払いの未納や滞納がないかなどを全てチェックされます。

CICが保有する信用情報とは?

CICが保有する信用情報には、大きく分けて「CICが独自に収集する情報」「CICに加盟する会社などから登録される情報」に分けられます。

 ① CICが独自に収集する情報

CICが独自に収集する情報には、「本人確認情報」「貸金業協会依頼情報」「電話帳掲載情報」の3つがあります。

「本人申告情報」(登録日より5年以内登録)

本人確認書類の紛失・盗難など、本人がCICに申告した内容

「貸金業協会依頼情報」(登録日より5年以内登録)

日本貸金業協会の貸付自粛制度を利用して本人がCICへ登録を依頼した内容

日本貸金業協会「貸付自粛制度について」

「電話帳掲載情報」(電話帳に記録された年月より2年半以内登録)

電話帳に掲載された内容

 ② CICに加盟する会社などから登録される情報

CICに加盟する会社などから登録される情報には、「申込情報」「利用記録」「クレジット情報」の3つがあります。

「申込情報」(照会日より6ヵ月間登録)

クレジット・ローン等を申し込んだ時にクレジット会社などが審査のために信用情報を確認した情報が登録されます。

・名前、申込んだ契約の内容など

「利用記録」(照会日より6ヵ月間登録)

クレジット会社などが情報を確認した時にクレジットやローン等の利用途上などにおける審査のために、クレジット会社などが信用情報を確認した記録が登録されます。

・名前、確認した目的など

「クレジット情報」(契約期間中および契約終了後5年以内登録)

クレジット・ローン等を契約した時・支払った時にクレジットやローン等の契約内容や支払状況、残高などの情報が登録されます。

・名前、契約した内容、毎月の支払状況など

まとめ

☛ CICは大臣の指定を受けた信用情報機関

☛ CICにはクレジット情報などが登録されている

☛ 日本政策金融公庫もCICに加盟している

もし、信用情報に不安がある場合には情報開示することもできます。自分の信用情報がCICにどのように登録されているのか確認することができます。

CIC「情報開示をしてみよう」

日本政策金融公庫から融資を受ける際も、信用情報はしっかりと見られます。 少なくとも融資の申込みから過去5年間の信用情報はキレイにしておきたいですね。

☛☛☛CICの「クレジット情報」の見方について詳しくはこちら

行政書士門間拓也事務所では、日本政策金融公庫から開業資金の融資を受けたいとお考えの方の創業融資をサポートしています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。