民間の金融機関とは?
日本政策金融公庫以外にも開業資金の融資を受けられる金融機関があります。
それは、民間の金融機関である地方銀行や信用金庫・信用組合です。今回は、民間の金融機関について解説します。
はじめに
民間の金融機関は大きく分けると下記の4つです(今回はノンバンクなどは除きます)。
・メガバンク
(みずほ・三井住友・三菱UFJ)
※りそな銀行を含む場合があります。
・地方銀行
・信用金庫
・信用組合
メガバンクとは?
みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行の3行は3大メガバンクと呼ばれています(りそな銀行も含める場合もあります)。規模が大きい銀行であり、中小企業の開業資金の融資にはあまり向いていません。
地方銀行とは?
地方銀行は、規模が大きい(第一)地方銀行と比較的規模が小さい第二地方銀行に分けられます。創業者向けの融資にも積極的な地方銀行も見られます。
信用金庫・信用組合とは?
信用金庫には100店舗を超える規模が大きいものから、10店舗程度と規模が小さいものまでありますが、信用組合と同様に創業者向けの融資に積極的に対応してくれるところが多い印象です。
信用金庫と取引ができるのは、従業員300人以下または資本金9億円以下の中小事業者である必要があります。
信用組合は信用金庫よりも規模が小さく、取引ができるのは信用金庫よりも小規模な事業者が対象です。
信用金庫と信用組合は、創業者にとって日本政策金融公庫の次に融資を受けやすい金融機関ではないでしょうか。
日本政策金融公庫と民間金融機関の違い
開業資金の融資を受けることを考えた場合に、日本政策金融公庫と民間の金融機関との大きな違いは、民間の金融機関には「信用保証協会」が登場することです。
信用保証協会が保証人になってくれるので民間の金融機関としてはお金を融資しやすくなるのですが、その分審査の期間が長くなります。
開業資金の借入を考えた場合、日本政策金融公庫では1ヵ月から1ヵ月半程度の期間で融資を受けられますが、民間の金融機関では審査に2ヵ月から3ヵ月程度かかります。
まとめ
☛ 民間の金融機関でも開業資金の融資を受けられる
☛ 民間の金融機関は融資審査の期間が長い
☛ 地域密着型の金融機関と付き合う
開業資金の融資を受けるときにおすすめなのは、1番スピーディーな対応をしてくれる日本政策金融公庫です。
ただし、日本政策金融公庫は預金業務をおこなっていない(通帳が無い)ため、融資を受ける場合の着金先は民間の金融機関を指定することになります。
金融庁のホームページからお近くの金融機関をお調べいただけます。
金融庁HP「都道府県別の金融機関情報一覧」
日本政策金融公庫以外で開業後におつきあい(入出金口座に指定・融資など) するのであれば、地域密着型の金融機関である地方銀行、信用金庫・信用組合をおすすめします。