信用保証協会とは?
信用保証協会とは、中小企業が民間の金融機関から融資を受けるときに保証人になってくれる公的機関です。
今回は、中小企業と民間の金融機関の架け橋である信用保証協会について解説します。
信用保証協会は中小企業の「保証人」
信用保証協会は、中小企業が融資を受けやすくするために「保証人」の役割を果たしてくれます。
民間の金融機関から融資を受けられた場合に、中小企業は信用保証協会に対して信用保証料を支払います。元金の返済と利息の支払いは民間の金融機関に対しておこないます。
このように、信用保証協会は民間の金融機関が中小企業に融資をしやすくする役割を担っています。
信用保証協会が「NG」だと融資は難しい
開業資金の融資を受ける場合に、民間の金融機関が融資を「OK」と言っても信用保証協会が保証を「NG」と言えば、金融機関としては保証人がいないため融資してくれません。
民間の金融機関が信用保証協会を通さずに直接お金を融資(プロパー融資)してくれれば良いのですが、創業者に対してプロパー融資をしてくれる民間の金融機関はあまり期待できないでしょう。
日本政策金融公庫との違い
日本政策金融公庫(公庫)は直接融資をします。
それに対して信用保証協会は融資はしません。融資をするのは民間の金融機関です。そのため開業資金の融資の審査にかかる期間を比較すると、民間の金融機関のほうが日本政策金融公庫よりも時間がかかります。
開業資金の融資申込から入金までにかかる期間
公庫:1ヵ月から1ヵ月半
民間:2ヵ月から3ヵ月
まとめ
☛ 信用保証協会は「保証人」の役割
☛ お金を貸してくれるのは金融機関
☛ 民間の金融機関は公庫にくらべて開業資金の融資に時間がかかる
開業資金の融資を受けることを考えた場合には、日本政策金融公庫の方が審査が早く使い勝手が良いと感じる方が多いかもしれません。
開業までのスケジュールを考慮した上で金融機関を選ぶことが重要です。